食品や植物の写真素材を使う際に、素材をそのまま使ってもいいのですが「シズル感」を演出すると、見違えるように写真がみずみずしく生きてきます。
少しの工夫をかさねるだけで、見る人の感性を刺激する効果が出せるので、その方法について解説していきたいと思います。
Contents
今回はジョッキのビールに、今すぐ飲みたくなるような「シズル感」を演出していきます。
素材はすべて無料で商用利用可のものを使用しています。
Step 1 画像と水滴ブラシを準備する
このようなビールの画像を用意しました。美味しそうです。
これはPNG素材の写真なので切り抜きの必要はありません。
同系色の背景にのせてみます。
このように合成しました。
水滴ブラシをダウンロードしてブラシに追加する
①水滴ブラシをダウンロードします。
こちらを使用しました。
無料ダウンロードリンクが画面下の方に2つ出るので、どちらかをクリックしてダウンロードします。
②ダウンロードしたabrファイル(ブラシファイル)を解凍してデスクトップ上に置きます。
③「ブラシツール」オプションバーの「ブラシ左のボタン」「歯車のマーク」「ブラシを読み込む」の順に進み、「abrファイル(水滴のファイル)」を選択します。
abrファイルが追加されて、水滴ブラシが使えるようになりました。
Step 2 水滴ブラシを使ってジョッキが汗をかいたように演出する
水滴ブラシの使い方
①新規レイヤーを作成します。
②新規レイヤーをアクテイブにした状態で、「ブラシツール」をクリック。オプションバーのブラシボタンをクリックしてブラシパネルを開いたら、先にブラシの色を設定します。
ツールパネルの「描画色を設定」をクリックすると、カラーピッカーが立ち上がるので、
「#ffffff」(白)を設定して「OK」で閉じます。
③ブラシを選択します。好みのブラシを選択して「間隔」を設定します。
④水滴ブラシをいい感じに配置します。
レイヤースタイルを追加する
透明感を強めて、水滴を画像になじませていきます。
ビール画像のレイヤーをアクティブにして、レイヤーパネルの下にある「レイヤースタイルを追加」をクリックします。
【レイヤースタイル】
ベベルとエンボス
- スタイル:ベベル(内側)
- テクニック:滑らかに
- 深さ:500%
- 方向:下へ
- サイズ:4px
- ソフト:16px
- 角度:90°
- 包括光源を使用にチェック
- 高度:62°
- ハイライトのモード:スクリーン 不透明度100%、白
- シャドウのモード:乗算 不透明度15%、黒
ドロップシャドウ
- 描画モード:オーバーレイ、黒
- 不透明度:25%
- 角度:90°
- 包括光源を使用にチェックを入れる
- 距離:1px
- スプレッド7%
- サイズ:0px
※選択したブラシや背景画像によって見た感じが変わるので、画像を見ながら数値を調整してください。
完成
完成です。水滴が自然な仕上がりになったと思います。
背景を変えてみました。喉が渇きますね。ごくっと飲みたいものです。
太陽に向かって乾杯!!
別パターンもやってみました
①今回はペットボトルの画像を用意しました。すでに切り抜かれているPNG素材を使用します。
②水滴ブラシはこちらを使います。
③こんな水の素材を使ってみます。
④背景に色を付けてななめに画像を配置しています。
⑤水の素材を合わせていきます。
シズル感が強調されるよう素材の幅・高さ・角度を調整してイメージを作っていきます。
⑥新規レイヤーを追加して「ブラシツール」を開き、水滴ブラシを選択します。例として先ほどと同じ2種類を選択しました。
⑦ペットボトルの上に選択した水滴ブラシを散布します。
⑧レイヤースタイルを追加します。←追加の方法はこちらを参考にしてください。
今回はベベルとエンボスのみ使用しています。
⑨完成です。
背景色を変えてみました。こちらのほうが清涼感が際立ちますね。
背景画像を変えるときは、ブラシやレイヤースタイルを微調整してみてください。
アイデアの参考になれば嬉しいです。
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